長所や良さを見ようとしない

『認知の歪み|長所の値引き』

これはひとつ上の「信じているものだけ認める」と似ています。しかし今回は、良い部分だけを見て悪い部分を消してしまうのではなく、悪い部分だけを見て良い部分を消してしまうということです。例えば褒められたときに「何かが欲しいから無理に言っているのだろう」とか、食事に誘われても「私がかわいそうだと思って誘っただけだろう」など、特に自分の気持ちが落ち込んでいるときは、自分の良い点ではなく、悪い点だけを基準にしてものごとを捉えがちです。しかしそれを続けていれば、脳は本当に自分がダメな人間だと認識するようになり、事実をネガティブにしか捉えられなくしてしまいます。

ものごとにはネガティブな面もポジティブな面もあります。初めから偏って見るのではなくフラットな視線で捉えて、自分を捻じ曲げることなく事実に沿った理解ができるよう心がけましょう。

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