2018-05-01

その前に自分も疑いましたか?

親子関係や夫婦・恋人関係の相談は案外多いものです。多くは「相手を理解できない」「考え方がおかしい」というものもあれば、「どう接したら伝わるのか」「変えるにはどうしたらいいか」というものもあります。

長年相手との関係で苦労してきたと思われますし、色々なことを試してきたのでしょう。多くの場合、長きにわたり上手くいかずに、精神的に疲弊した状態の方が多いです。

しかし考えてみると、人格障害や何らかの精神的問題を抱えている場合は別として、人間関係でどちらか一方だけが悪いというパターンは殆どありません。お互い問題を抱えていることもあり得ますし、中には相手のことで悩んでいる人の方が重大な問題を抱えていたということもあります。特に親子関係では、親の方に問題があることの方が多いために、例えばひきこもりを専門に扱う機関などでは、ひきこもっている子供ではなく、まずは親の考え方や姿勢に問題があるかどうかをチェックする場合もあるくらいです

そこで、誰かのことで悩んでいるのに上手くいかないとか、自分を変えようと努力しているのに何も変わらないという場合には、一度自分のことも疑ってみることをお勧めします。(自分のことを客観視するのはとても難しいので、チェックを試みる前に前回の記事も参考にしてください。)

◆関連記事 ➡ 自分を客観視するのは難しい

チェックしてみるとわかりますが、単純に考え方が間違っているというよりは、人間関係に関する知識が足りないことで相手を理解することができていなかったり、自分の抱えている問題の影響で(特に低い自己肯定感)加害的になっていたり、被害者的に考えてしまって上手くいかないという場合が多いと思います。

ただ、そのような問題点が見つかれば、相手や自分の問題への新しいアプローチができる可能性も広がるわけですから、チェック自体に辛さを伴うとはいえ、未来に希望を抱くこともできるでしょう。

今回書いた内容はすべての状況に当てはまるわけではありませんが、親子・恋人・夫婦関係や自分自身の問題が長い間上手くいかなくて困っている状態であるならば、一度試みてはいかがでしょうか。特に「絶対正しい」「皆そう思っている」「普通は」などの言葉を日常的に多用してしまっている方にはお勧めです。

ということで、今回の話はこれで終わりです。また会う日までお元気で!

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