2018-06-22

恋愛がうまくいかない

先日「心理学朝活」で恋愛の心理についてお話ししたのですが、色々と面白い発見がありましたので、そのうちの一部ではありますが、恋愛が上手くいく人いかない人で何が違うのかを、子供の頃に培われる愛着の形から心理学的に分析したものを、こちらでも紹介したいと思います。わかりやすいようにA・B・Cという3組の母子関係を例に説明します。

まずは、A・B・Cそれぞれの母親の子供に対する態度。

【母親の態度】

A:子供に細やかに注意を払いつつ、何かあると子供の要求に沿った形で対応
B:子供は基本的に放りっぱなしで、何かあると子供自身で何とかすることを要求
C:子供に積極的に注意は払うが、何かあると自分の都合優先で子供に関わろうとする

次に、A・B・Cの母親に育てられた子供の傾向。

【子供の傾向】

A:環境対応力が高く、親を信頼している。
B:周りのものに関心を示さない。接触を求めない。突発的な感情表出。
C:親への依存度が高く、甘えん坊。突発的な感情表出。

上記のように、母親の子への接し方は、子供の性格の土台に大きく影響を及ぼします。次にそれぞれの子供が大人になったときにどんな傾向が強くなるかを見てみましょう。

【大人になってからの傾向】

A:相手を受け入れることに抵抗がないので、人と仲良くなったり、適度な依存関係もうまくこなせる。他人との距離感についてこだわりがない。仕事もプライベートも比較的順調で、恋愛も上手くいくし、離婚する人も少ない。

B:仕事の能力は高いが、コミュニケーション能力が低く集団では評価されにくいこともある。人との距離感がよくわからないので、近すぎるとイライラする。恋人に「何を考えているのかよくわからない」と言われることがある。他人に厳しいので、人間関係がこじれやすく、孤独になる場合が多い。結婚を選択しなかったり、したとしても子供を欲しがらないことも多い。

C:最初の壁はあるが、一旦気を許すと猛烈に距離を詰めようとしてしまう。ただ、自分の思いほど相手は自分を思ってはいないのでは?という不安を常に感じてしまうので、相手を試す言動や愛情表現を要求する場面が多く、相手に嫌がられることがある。感情の波が大きく傷つきやすい。恋愛や結婚で苦しむことが多い。感情により仕事に大きく影響がでてしまう。

B・Cの場合、本来は親子関係から養われる「信頼感」が育たない為に、人と距離を置くか(人を信用していない)、逆にべったりし過ぎる傾向が強くなります(人を利用して自己肯定感を得る)。またこの傾向は、B・Cそれぞれの親の態度と似ていることから、将来的に自分の親を強く恨む立場に立つ人が多いのも特徴と言えます。

また、B・Cの場合には、自己評価が低くなるために、それに伴う様々な問題に苦しめられることになります。(これについては、以前の記事を参照してください)

BとCの相性は良くないことはわかりますが、Aに対するBとCの立場も様々で、「あこがれ」「嫉妬」「怒り」「不安」など、どちらかというと、ネガティブな感情を伴うことも多いようです。

簡単ではありますが、以上が愛着から見た恋愛傾向です。私は普段、自己評価が低い問題を主に扱っているので、親子関係の恋愛への影響についてのこういった分析は参考にしています。ただし、いつも書いているように、心理学はあくまで統計的なものです。当然例外もありますので、参考程度にお読みください。※親の影響はありますが、それが全てではありません。大人になった以上は自分で解決するしかない問題ですので、そこを混同しないように注意してください。(親に責任を押し付けて解決した例はほとんどありません)

ちなみに他にも男女の性的欲求の違いや、それに応じた傾向(ここからは浮気や不倫へ走る人間の本能的欲求も知ることができます)、また恋の病や、恋愛の3要素など、普段よりは楽しいエピソードも交えてお話しすることができたので、いつか機会があればここで紹介したいと思います。

というわけで今日はここまで。また会う日までどうかお元気で!

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