2017-04-14

動けないのは目標が大きすぎるから

思考ばかりで行動できない

「今ここ」の1時間にハンドルを絞る方法

この記事は、過去に執筆した「目標設定と行動の関係」についての考察を、現在の視点で再構成したものです。


「人生をガラリと変えなきゃ」という重圧

40代、50代を迎え、ふと立ち止まったとき。「このままでいいのだろうか」「何か大きな生きがいを見つけなければ」「自分を根本から変えなければ」と、大きくて重い問いを自分に突きつけてしまうことはありませんか?

変わりたい気持ちが強い人ほど、壮大なゴールを掲げがちです。でも、その高すぎる山を見上げているうちに、頭の中だけでシミュレーションが始まり、「やっぱり無理だ」「そんなエネルギーはない」と、自分で自分にブレーキをかけてしまうのです。


脳は「遠い未来の重さ」にフリーズする

なぜ、大きな目標を考えると動けなくなるのか。それは、脳がその「未来の重さ」をリスクだと判断するからです。

「1ヶ月間、毎日欠かさず運動して痩せる」と考えると、膨大なエネルギーと失敗への恐怖が一気に押し寄せてきます。一方、「今から1時間だけ、この引き出しを片付けたらお茶にしよう」なら、体がすっと動き出せます。

思考ばかりが先行して動けない人は、意志が弱いのではありません。自分に一度に背負わせる「時間の塊」が大きすぎるだけなのです。3ヶ月、1年、「これからの人生」という巨大な時間を一度にコントロールしようとすれば、誰だって足がすくんでしまいます。


単なるライフハックではない、「手触り」のリハビリ

もし、その重圧でフリーズしているなら、時間を徹底的に「細切れ」にしてみてください。

「とりあえず、今から5分だけ机の上を拭く」「寝る前に歯磨きをする」。一見、人生を変えることとは何の関係もない、小さすぎる行動に見えるかもしれません。

でも、ここにはとても大切な意味があります。「自分で決めて、自分で動かした」という、人生の確かな手触りを脳に思い出させるリハビリだからです。

どんなに小さなことでも、決めて実行するたびに、自分に「○」をあげてください。その気軽に重ねられる満足感が、低くなっていた自己評価の土台を、下からじわじわと押し上げてくれます。


ハンドルは「今、この瞬間」にしかない

私たちが「どう動くか」を選べるのは、10年後の未来でも、1ヶ月の塊でもありません。「今からの1時間」という、小さな時間の中だけです。

壮大な夢や理想を描くのは、いつでもできます。でもまずは、その重たい荷物を一度おろして、今ここにある「最初の5分」に、自分のハンドルをギュッと絞ってみてください。

その不器用な一歩の積み重ねの先にしか、本当に納得できる未来は繋がっていません。まずは目の前の小さな○から、一緒に始めていきましょう。

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