つい食べ過ぎてしまう時|身体があなたを守る理由
以前執筆したストレスと過食の心理に関する記事を、2026年現在の視点から加筆・再編集しています。
止められない過食と、消えない罪悪感
「また、食べてしまった……」
夜遅く、お腹がいっぱいなはずなのに、詰め込むように食べ物を口に運んでしまう。そして食べた後に、激しい自己嫌悪と罪悪感がやってくる。
「どうして私は、こんなに意志が弱いんだろう」「どうしてこれくらいの我慢ができないんだろう」
そんな風に自分を責めて、落ち込んでいませんか?
周囲の期待や日々の役割に応えようと、自分の感情や欲求を抑えながらがんばっている人に、こうした悩みは多く見られます。それなのに、食べることすらコントロールできない自分をさらに責めて、追い詰めてしまう。
カウンセラーとして、またあなたと同じように生きづらさを抱えてきた一人として、最初にお伝えしたいことがあります。
つい食べ過ぎてしまうのは、意志が弱いからでも、だらしないからでもありません。それは、あなたの心と身体が今日まで自分を守るために選んできた、ひとつの防衛反応なのです。
脳が自分を守るために選んだこと
なぜ、食べ過ぎることが「自分を守る」ことになるのでしょうか。
「〜すべき」という義務感に縛られ、自分の欲求を抑え続けているとき、脳と身体は見えないところで相当な負荷を抱えています。その限界を察知した脳は、最も手早く緊張を和らげる方法として「食べる」という行動を選びます。
食べ物を咀嚼し、胃が満たされている間、脳内では一時的に不安を和らげる物質が分泌され、張り詰めていた緊張が緩みます。過食とは、「これ以上がんばったら心が壊れてしまう」という限界の瞬間に、身体が自分を守ろうとした応急的な反応なのです。
責めるのをやめて、「本当の我慢」に目を向ける
では、この苦しいループから抜け出すには、どうすればいいのでしょうか。
まずやめてほしいのは、「食べることを禁止すること」です。以前のブログにも書いたように、食べちゃダメだと自分を縛るほど、脳はますます食べ物のことで頭がいっぱいになり、次に限界を迎えたときに、より激しく過食をしてしまうことになります。
だから、食べてしまった自分に、まずOKをだしてあげてください。「今私は、食べずにはいられないほど心が限界なんだな」「身体が必死に守ってくれたんだな」と、自分の反応をそのまま受け取ることから始めてみましょう。
自分を責めるのを、一度やめてみる。そうすると、「食べる行動」の奥に隠れている、本当の疲れや重荷に少しだけ目が向くようになります。
例えば自分にこう聞いてみてください。「あなたが本当に我慢しているものは、何ですか? 誰にも言えずに、一人で抱え込んでいることはありますか?」
そのままのあなたで、少しずつ
今日からできる小さなことは、食べ過ぎた後に自分を責めるのをやめて、心身に少しだけ優しく応えていくことです。
温かいハーブティーを一杯淹れて、その温もりを両手で感じてみる。過食の後に強張ったお腹に手を当てて、深呼吸してみる。そんな小さなケアを、日常に少し加えてみてください。
その上で、自分が本当に我慢していることが分かってきたなら、そもそもの原因であるその問題とどう折り合いをつけていくのか、丁寧に考えていきましょう。
もし一人では抜け出せないと感じるときは、いつでも頼ってください。あなたが少しずつ安心を取り戻せるよう、一緒に考えていきます。
・もう少し読み進めたいと思ったら、次はこちらへ。
⇒ 【考え事が止まらないとき|身体から心を緩める方法】
・カウンセリングを検討される場合は、こちらへ。
◆ リフレイムのカウンセリング
◆ カウンセリングのメニュー・利用料金
◆ よくあるご質問




