人生の嘘で自分を守れるか?
【アドラー心理学|人生の嘘】
理由をつけて問題に向き合うことをしないのは、それをしなければ失敗せずに済むから、あるいは自尊心を損なわずに済むからではないか?というアドラー心理学の見方があります。この考え方は、成功しないと他者には認められないという価値観の持ち主に顕著に現れますし、神経症(になる人)の特徴でもあります。
その場合に使われる(成功すべき課題から逃避する為の)何らかの症状や過去は、自分の行動を正当化するためのもっとも有効な理由の一つとなり得ます。例えば…、幼い頃、両親が離婚したので、性格が屈折した。親友に騙されたことがきっかけで、誰も信じられない。体調が優れなかったから、テストで失敗した。あるいは、会社には行かなければならないけど、パニック症状がある。うつなので、仕事することができない。などがそれにあたります。(~だから~できない)
このような、自分を守りつつ人生の課題に向き合おうとしない傾向を、アドラーは「人生の嘘」と呼びます。人を欺くと同時に、自分にも嘘をつき続けるということです。
成功が全てと思い込んでいる理由がなんであれ、そのままでは、課題と向き合えない上に、嘘をつき続けることでとても辛くなってしまい、神経的に疲弊していくのも仕方ないかと思います。(多くの場合、本人は無意識に行っていますが)
皆さんはどうです?チャレンジすることより、できない理由を探すことに一生懸命になっていませんか?そんな状態が続いて心が壊れてしまっては大変です。この機会に自分はどうしてきたかを少し振り返ってみてくださいね。
その上で、もし一人で向き合うのが辛い、怖い、ということなら友人や信頼できる人と一緒に向き合うのもありだと思います。もし誰にも言いたくなければ、カウンセラーの存在を思い出してください。あなたから聞いた話は誰にも漏らさないというお約束の元、いつでもお話を伺います。
ではまた会う日まで、お元気で。。
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