2017-02-05

イラっとする度に思うこと

仕事場を移転してから、通勤には市バスを使うようになりました。僕の住んでいる町からは一本ですし、20分もかからないので、とても重宝しています。しかしその反面、乗客同士の気づかい不足や運転手さんとのコミュニケーションが上手くいかない場面でのトラブルも目に付くようになりました。公共の乗り物ですから、仕方ない面もありますが、ときどき「イラっ」とすることもあります。

実は、そのたびに実行していることがあります。それは、自分の思考の中のどんな「~すべき」という固定観念が怒りを生み出しているのかを観察することです。例えば優先席に座った若者が、お年寄りが乗ってきてもどかない⇒優先席は譲るべき!とか、バスの運転手さんの注意にもかかわらず、停車前に立ち上がって転びそうになるお年寄り⇒けが防止のため停車するまで立ち上がってはいけない!など、観察してみると、いくつかの「~すべき」というルールを絶対視して怒っている自分が見えてきます。

前にも書きましたが、どんな状況でも絶対というルールは、数えるほどしかありません。ですから、何らかのきっかけで「イラっ」としたなら、凝り固まっている自分の固定観念に変更を加えるのにちょうどいい機会ともいえます。

私の場合は、先程の状況において「他にも席が空いている場合には気にすることではないかな…」とか「歳をとると視野が狭くなってしまうのかもしれないから余裕のある我々が気をつけてあげよう…」などと、今までのルールに備考を付け加えることができました。

この試みのいいところがもう一つ。次に同じ状況に出会ったときに、怒りに飲み込まれにくくなることです。(言い換えると若干ブレーキが利くようになるということです)ネガティブな感情は、何らかのきっかけで一気に心を支配して負の連鎖を起こしますから、同じような場面で落ち着いて観察できるようになれば、穏やかな気分を維持することができるようになるかもしれないということです。

皆さんも「イラっ」とすることがあったら、自分がどんなルールを正しいと思っているのか、一度客観視してみてください。そして、本当にその「~すべき」ことが、今の状況や環境に合っているのか検証してみてはいかがですか?意外な固定観念に縛られている自分に気づくかもしれませんよ。

というわけで、今日はここまで。また会う日までお元気で!

関連記事 ⇒ リフレイムの心理カウンセリングについて
関連記事 ⇒ オンラインカウンセリング


関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です