2017-03-01

人生の嘘で自分を守れるか?

人生の嘘

【アドラー心理学|人生の嘘】

確かにそう…だけど…。言っていることはわかる…けれど…。というのが口癖の人。。

理由をつけて問題に向き合うことをしないのは、向き合わなければ失敗せずに済むから、あるいは自尊心を損なわずに済むからではないか?というアドラー心理学の見方があります。

この考え方は、成功しないと他者には認められないという価値観の持ち主に顕著に現れますし、神経症(になる人)の特徴でもあります。

その場合に使われる(向き合うべき課題から逃避する為の)何らかの症状や過去は、自分の行動を正当化するためのもっとも有効な理由の一つとなり得ます。例えば…
『幼い頃、両親が離婚した影響でコミュニケーションが下手になった』
『親友に騙されたことがきっかけで誰も信じられなくなったんだよ』
『昨晩は体調が優れなかったから、テストで失敗した』

『会社には行きたいけれど、パニック症状があって行けない』
『上司の能力が低いから、私も結果を出せるような状況にならないね』

『うつなので今は仕事することができない。したくて焦ってるけど仕方ないよね』
などが『自分が〇〇をできない理由』として使われることが多くなります。(~だから~できない)

確かにそう言われれば、周りの人は納得せざるを得ません。
反論できないような明確な理由を提示して、責任は自分に無いことを表明しているのですから。
このように言い訳することで、「もちろん成功したいけど、色々あって難しいんだ」と、成功しないままの自分を正当化するのです。

このような、
自分を守りつつ人生の課題に向き合おうとしない傾向を、アドラーは「人生の嘘」と呼びます。
人を欺くと同時に、自分にも嘘をつき続けるということです。(アドラーの考えはかなりストレートですので人によっては不快に感じるかもしれません。分かりやすくするために極端な表現を使っていると考えてくださいね)

成功が全てと思い込んでいる理由がなんであれ、そのままでは、課題と向き合えない上に、嘘をつき続けることでとても辛くなってしまい、神経的に疲弊していくのも仕方ないかと思います。(多くの場合、本人は無意識に行っていますが)

皆さんはどうです?チャレンジすることより、できない理由を探すことに一生懸命になっていませんか?そんな状態が続いて心が壊れてしまっては大変です。もちろん実際に苦しんでいるわけですから、そのことが全てダメという話ではありません。それでも癖になってしまっていることはあり得るので、この機会に自分の言動を振り返ってみるのは悪くない試みだと思います。

もちろん一人で向き合うのが辛い、怖い、ということなら友人や信頼できる人と一緒に向き合うのもありだと思います。ただ誰にも知られたくないのであればカウンセラーの存在を思い出してください。あなたから聞いた話は誰にも漏らさないというお約束の元、いつでもお話を伺い行動に移す勇気をためるお手伝いをさせていただきます。

ではまた会う日まで、お元気で。。

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