転職を考えている方へ
転職をするかどうかの相談は割と多いです。その理由として一番多いのは「人間関係」です。次が条件的なことでしょうか。
実際の世の中にある転職理由には「スキルアップやキャリアアップ」「夢を叶えたい」なども多いでしょう。ただ、そういう人は心理カウンセリングを必要としないのだと思います。(必要なのはキャリアコンサルタントでしょうか)
クライエントさんの話を聞いていると、前職を人間関係で辞めたという場合は、次の転職先でも同じような状況に陥ることが多いようです。転職に際しどれだけ情報を収集しても、どれだけ話を聞いても、実際に入ってみると予想と違うことはあり得るということでしょう。
【どれだけ慎重に事を進めても、必ず人間関係の問題は生じる】と考えると、「人間関係」で転職する前の準備段階で『人間関係を上手くやり過ごす技術や知識をつけて、対人力を強化』しておくことは合理的といえそうです。
現在『人間関係の問題を事前に回避するためのコミュニケーション力向上』の為の企画を構築中なのは、そういった背景があります。(終了しています)
また「人間関係」でつまづく人に『受け身的な考え』が存在する場合も気になります。もちろん上司や同僚によるセクハラやパワハラがあるなら、辞めることには大賛成です。しかし、「~だから合わない」「~な人がいて嫌だ」「~なので辞めたい」といった考えにとらわれ過ぎて、「私は~したい。だから~している」「僕は~という風に生きたい。だから~を大事にしている」「仕事に対して~という考えがある。よって~するように気をつけている」といった仕事に対する主体的な考え方や対応策が出てこない場合は、会社という環境に対して受け身な自分、言い換えると『私の思うような環境じゃないから』という、どこか人任せな生き方をしてしまっている自分が原因になっている可能性について一度考えてみてもいいかと思います。
ここで考えたいのは『私の思うような環境』というのは現実的なものなのか、それとも想像や思い込みの世界なのかということです。以前にも書きましたが、人間関係が苦手な人は、他者と深く関わらない傾向があるため、どうしても自分の考えに捉われがちです。そこには良いこともありますが、こと社会と関わる前提においては、狭い世界観や極端な思い込みが原因となって孤立してしまう危険性も高くなります。村上春樹が言うように、「ひとりで考えられることは、どう頑張ってもひとり分の考えでしかない」のです。
更に、私だけの世界観で想像すれば、そこには『私の思い通りの平和で幸せな世界』しか登場しません。現実世界とのギャップに満ち溢れた空想の世界を軸にすれば、現実社会は『酷い世界』にしか見えないでしょう。それでは嫌になってしまうのも当然ですよね。
残念ながら『私の思い通りの世界』は存在しません。そこにあるのは『色々な人の感情や価値観がぶつかり合う多様性に満ちた世界であり、場合によっては暴力的な価値観さえ正当化されてしまうような世界』です。であれば、できる範囲で想像力と現実をミックスさせて、よりよい価値観を構築し続けるしかない。
強くなれとは言いませんが、自己防衛のために技術や知識を身につけておくことは、言い換えると、どんな環境に行っても(転職を繰り返しても)被害を最小限に抑えられる合理的な方法だとは言えます。また、その過程で想像と現実に折り合いをつけていけるような価値観を再構築できれば、更に自分を守ることは可能なはずです。その上で『私はどう生きたいか』を再度考えてみる。そうであれば、受け身ではなく主体的に人生を歩むことに近づいていけるように思います。
とはいえ、この社会が生き辛いことに関しては私も大いに同意します。なんとか上手く切り抜けられる方法を見つけていきましょうね。。
では今回の話はこれにて終了です。怪しい天候が続いていますが、くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。ではまたお会いする日までお元気で。。。
※この問題には【自己評価の低さ】も関係してくるのですが、この話は他所で何度も書いていますので、今回は転職に対する道筋に絞ってみました。いかがでしたか?ブログではあくまで一般的な話しか書けませんが、何かのヒントやきっかけになればと思っています。自己理解や転職先について考えてみたいという場合には、いつでもご相談ください。
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