2021-02-02

不定期日記|20210202

不定期日記|20210202

ホテル暮らし①

今現在、私はホテル暮らしをしている。昨年の夏ごろにお願いしてあった住家のリフォームが、コロナの影響で予定通りに事が進まず、結局この非常事態宣言中に順番がまわってきたからである。やるかどうか迷いはしたが、先の見通しも明るくはなかったので、リスクを最小限に抑えながらという選択をした。その結果がホテル暮らしである(実家は両親にうつしてしまうリスクがある)
職場の近くという条件で探したところ、以前から気になっていたホテルが近くにできていることを発見したので、そこに決めた。カジュアルでシンプルで清潔。スタッフも気さくな感じでホテルらしくないのもいい。何なら「ちょっとお茶でも」と誘ったら一緒に来てくれそうな感じさえする。ただでさえ知り合いの少ない私には砂漠のオアシスのようだ。そんなわけで、コロナ禍が明けたらまた旅に出たいと思っているのだが、旅先でも同じグループのホテルに泊まりたいと思う今日この頃である。

ホテル暮らし②

私の仕事場は名古屋の中心部の少し外れにある。今回利用しているホテルは、仕事場から地下鉄で一駅分離れており、繁華街が近い割には静かな場所である。ホテルから仕事に行くのも帰るのも、外れから外れに移動する感じで静かで平和なものだし、ホテルの部屋からは昨年工事が終わった某大通公園が見下ろせるので、環境としては申し分ない。
しかし理想的な反面、非常事態宣言下においては、ほとんどのお店が早じまいするか閉めてしまっているので、街中にいるメリットはあまり感じられない。これを書いている今も窓の下の公園には人もまばらで、町が死んでいるかのように感じられなくもない。街から人がいなくなることを体験するのは、ゾンビの襲来か地球の最後のときくらいだと思っていたので貴重な体験ともいえる。そしてそのおかげで≪街が人を彩っていたのではなく、人が街を彩っていたのだ≫というシンプルなことに気付かされもした。ただし、日々そんな発見を俯瞰的に繰り返しているので、すっかり年老いてしまった気もする今日この頃である。

日本の縮図

個人的な意見として書くが、私も一介の個人事業主なので、コロナの影響で仕事に支障が出ている立場での意見でもある。
コロナウイルスは人から人へ感染する。なので、人と人の接触を(会話を)減らせば、ウイルス学上感染者は減少する。ここまでは、皆さんも共通認識だと思う。しかし、店を(特に飲食店を)早く閉めれば拡散が減るというのはどうにもいただけない。確かに飲食店での感染が多いのは確かであるが、それはそこで人同士がマスクをせずに長時間話すからであって、一方的に店が悪いというわけではい。実際、店側がありとあらゆる対策をやっていても、そこを利用する客が喋り続けてしまえばどうにもならないわけで、客を黙らせるのも店の責任などとされたら、それこそ商売にならない。そしてこれは人のモラルの問題であり、人間関係をどうとらえているかの問題だ。正しいとか正しくないとかの個人の認識や知識力の話ではなく、どれだけ相手を気遣えるかの話だ。(現在繁華街近くに滞在している関係で、飲食店で全く気にしていないグループに遭遇する機会がままあってちょっと沸騰中)
このように、人間の抱える本質的問題は、意志とは関係なく勝手に向こうからやってきては私に問いかけ続けるので、更に年老いてしまった気がする今日この頃である。

名建築で昼食を

昨年好きだったドラマ『名建築で昼食を』のスペシャル版を観ることができた。そもそも『植物男子ベランダー』で田口トモロヲを好きになったこともあって観ていたのだが、期待通りトモロヲ氏は素敵な役どころであったし、予想外に池田エライザ嬢がいい味を出しており、二人と共に巡る名建築の数々はなかなかに心癒されるものとなった。ほぼ東京(あるいは横浜)だったので、次回の関東旅は名建築+珈琲というテーマを掲げたいと思う。
しかしこのドラマで私が学んだのはそれだけではない。おじさんと若者の「新しい距離感」についても勉強になった。距離感を維持するのに何が必要なのかも含めて分かった気がする。確かに池田さんが精神的に大人であるという側面はあるが、それでも我々おじさんには夢のある話である。(もしかしたら、池田さんが私の心をくすぐる..というだけかもしれない)

人との距離感

先ほど人との距離感について触れたので、もう少し書いてみようと思う。
人との距離感には決まりも正解もない。あるのは相手と自分との相性による、そのときどきの最適な距離である。性格や気質にもよるし、価値観や道徳性にもよるだろう。あるいは環境や状況によることもある。要するに距離感とは変わり続けるものなので、親しさの維持にはお互いの臨機応変さがそこそこ要求される。そこにどちらか一方の≪正解≫を押し付ければ、二人の間がダメになってしまうのが世の常であろう。
ところで、こういう仕事をしていると依存対象になりやすい。そこで明確な線引きが必須になるのだが、それでも依存が生じてしまうこともある。結果、「信じていたのに!」と相手に怒りが生じることもあったし、友人感覚になられて崩れることもあった。このクライエントさんはそろそろ大丈夫かな…というタイミングが一番危険だったりする。私が『割り切ったカウンセリング』が好みではないのも一因だろう。心理学を学んでいても人との距離感は難しいのだ。

何にせよ「このカウンセラーとは合わない」と思ったなら、相手から去ってもらえるのが一番ありがたい気がする今日この頃である。

心躍る世界

先日「ツイッターを自己分析や課題訓練に上手く利用した」というクライエントさんの話を聞いて甚く感心した。うちに持ち込まれるSNS関連のご相談の多くは「ふりまわされて辛い」というものなので余計だ。守秘義務があるので具体的なことは書けないが、なかでも「変われる人と変われない人の差」についての分析は、聞いていて心躍る感覚を覚えた。私はこんな風にときどきクライエントさんの話に揺さぶられることがある。自分では考えもつかないような深い深い世界に触れる瞬間だ。

カウンセリングは悩みの相談だけではない。個々の思いを時間をかけて言語化したり整理したりしてさらに深みに潜るサポートという側面もある。そしてそういった目的でやってくる人は思いの外存在していて、時に私の心を思いきり揺さぶったりするのだ。ニーチェの言う「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」の感覚を味わえる職業についている喜びがそこにある。※ニーチェの引用方が間違っていても気にしないでください

パンが止まらない

スイーツ好きは割と公言しているが、パンも好きだ。以前も書いたようにサンドイッチが特に好きなので、3食サンドイッチでもいいくらいである。旅に出る目的はおいしいコーヒーとサンドイッチに出会うことだとも以前書いた。それくらい好きなのだ。そして今、このおかげで深刻な問題と直面している。それはホテルの立地上おいしいパン屋に簡単に行けてしまうので、3食のうち2食がパンになっており(非常事態宣言中でテイクアウトの機会が多いため)体がどんどん大きくなっていくことだ。ただでさえ最近腰痛に悩んでいるのに、これでは本末転倒である。痩せねばと空き時間にひたすら散歩しているのだが、これが空腹を誘発する上に、そういうときに限って美味しそうなパンやスイーツに出会ってしまう。運がいいのか悪いのかよくわからない。その上私の意志は弱いときている。「人生は短い」などと呟きながら、知らぬ間に抱えきれないくらい購入しているのだ。鏡に映った自分の姿に身の危険を感じる。あぁ…パンが止まらない。。

未来の話

昨年末から連続で『新しい自己認識』の勉強会をオンラインで開催した。今までも辛さや悩みの共有の企画は多々実施したが、「何が辛いのか」の話だとその場限りの共感で終わってしまうことが課題で、それを打破するために今までも様々な試みを繰り返してきたわけだが、今回は自分としてもひとつの到達点として納得の内容となったと感じる。
人は過去のことより、目指す未来を共有することで相互理解が進む生き物だ。実際に課題(私の考える3通りの未来)を用意して参加していただいた回では、参加者の皆さんが声をそろえて「こんなに楽しいとは思いもしなかった」と言っていただけるくらい盛り上がった。実際に自分のこだわりや好きなことについて語る人を見るのは私でさえ楽しかった。これからリフレイムの定番の会になっていく予感がするので、興味がある方は是非一度参加してください。(私が宣伝するのは珍しいので、それくらい楽しかったのだとご理解ください)

知らない自分

毎週行くコーヒー屋さんのM氏とはなかなかに深く話し合える仲で、人生後半になって新しい友人ができるとは思っていなかった私には嬉しい存在である。毎週あれやこれやと話しているので、お互いの調子もなんとなくわかるようになっていると感じるのだが、今日帰りがけに「最近ちょっと○○だよね」と指摘された。「ホント?」と言ったものの、帰り道にそのことについて考えてみると、確かに最近の私はちょっと○○だと思える節があることがいくつも思い出された。
≪人は自分のことが一番見えていないし、見えているという思い込みが原因で人間関係は壊れる≫とは心理学でよく指摘されることだ。そういう自分でも気づけないネガティブな変化を指摘してくれる人がいるのは有難いなと思いつつ(ハチミツたっぷりの美味しいシナモントーストを食べてしまったことは反省しつつ)帰途に就く2月2日の夕刻であった。

最後に

今回も他愛もない話を最後までお読みいただきありがとうございます。
世の中は相変わらず混沌としており、先の見えない状況ですが、どうかお体に気を付けてお過ごしください。。ではまた。。


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