過食|食べ過ぎてしまう理由
過食|食べ過ぎてしまう理由
それは、欲求不満が原因かもしれません。
人間には三大欲求(食欲・睡眠欲・色欲)をはじめ、あらゆる欲求(承認欲・権力欲・金欲・所有欲など)があります。バランスよく欲求が満たされているときには、穏やかでいられますが、自分にとって大切な欲求が満たされない状態が続くと、精神的に不安定になるため、脳の自己防衛機能は、他の欲求を過度に満たしてとりあえず安定を図ろうとします。
ひとつの例が睡眠不足時の食欲増大。
例えば欲求が5つあるとして、それぞれ20%を占めていたとします。(合計100%で満ち足りた状態とする)ところが、睡眠欲が10%しか満たされない状況になると、食欲を30%に増加して、100%を維持しようとする。そういうことが、脳内で起きているわけです。
ストレス食いとか、やけ食いといった言葉があるように、満たされない状態は、食欲を増大させます。その証拠に、イライラしている勢いでたくさん食べると、なんだかどうでもよくなってきませんか?これが、不本意ながら自己防衛機能の成果なのです。(各種依存症も、何かが満たされずに始まることが多いですね)
あまりに食べ過ぎが止まらないようなら、胃腸ではなくて、自分の問題点に向き合うタイミングです。依存は一定期間続くと癖となってやめられなくなり、いずれ周りの人も巻き込んで、日常生活に支障をきたすようになるからです。そうなると元に戻すのは大変な努力が必要となりますからね。
そしてもうひとつ。なんとなく怖い話を・・・
ストレスから少し離れてこの止まらない食べ過ぎを捉えてみると、その食事が簡単に手に入るものだったから、という考え方もできます。
例えばお腹が空いたときに、手軽にファストフードやコンビニ弁当で済ますと、なかなか満足感が得られないというデータがあります。逆に、自分の手で一から作った場合は、適量でも十分な満足感が得られるそうです。人間には、価値が下がると、それを量で補う傾向があります。食べ物に限らず、欲しい物をすぐ手に入れてしまう人ほど、すぐに飽きて次のものが欲しくなる訳ですね。。
お金、地位、趣味、人間関係・・・どうです?思い当たる節はありませんか?(怖いですね)
何かを手に入れるには、時間をかけてじっくりと!です。もっともそれをするとなると、心に余裕のある状態が必要なので、結局ストレスの話に戻ってしまいますが・・・
ということで、今日の話はここまで。なかなか怖い話でしたね。何でもそうですが、過度に熱中し始めるときは、何かの問題から目をそらしている可能性があります。芽の小さいうちに対処しておかないと、気づいたら深みにはまっているなんてことはよくありますので、ぜひ早めにご相談くださいね。
ではまた会う日までお元気で!
◆追記
ほとんどの依存がストレスからくるものという研究は数多くあります。ですから自分が異常ではないかと疑う前に、何らかのストレスにさらされ続けていないかを考えることはとても大事なことです。思い当たることが無ければ、一度カウンセリングを通じて一緒に探るという方法もご検討ください。
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